旅吟:秋の日本俳句旅寄稿(シャーロット俳句会より)

Mr. Kazu Suzuki,  Charlotte Haiku Group (Japanese poetry) reported on 2015 trip to Japan.
シャーロット俳句の会の代表、鈴木カズさんがこの秋に日本各地を旅され、様々な句会などに参加されました。その時詠まれた句を含めて旅の寄稿をいただきましたのでご紹介しましょう。

旅吟: 秋の日本俳句旅寄稿

秋たけなわの10月末から11月半ばにかけて日本各地を旅しました。今回は俳句の旅ということで俳句結社「沖」の記念式典への参加を含め、いくつかの句会に参加してきました。

今年 俳誌「沖」は創刊45周年をむかえ、記念大会とその祝賀会が 10月26日に行われました。米国からの3名を含め、全国から200名の沖人、代表者が参加。祝賀パーティーには日本俳壇の名士100名以上が出席するという大規模なものでした。

記念式典では俳句大会として、先ごろ行われた応募数が万を越した全国俳句大会の結果発表に続き、大会では沖同人衆による沖作品特選一句選出発表があり、 私の句「離郷とは帰るあてなき草の絮」が選ばれており非常にうれしい驚きでした。

翌日は吟行句会でした。吟行は散策をしながら句を詠みそのまま句会に移るという句会方式ですが、吟行コースは東京では代表コースと言われる、台東区谷中、荒川区日暮里界隈が選ばれました。谷中は寺町坂の街、日暮里の終点地では俳人、一茶もしばしば訪れた本行寺が句会場でしたが、このお寺、現在の住職も立派な俳人です。今回は100名もの俳人達が、江戸情緒をそのまま残す谷中を散策、そして日暮里まで歩き、そこで出来た作品4句を持ち寄っての句会でした。この句会で10点以上を取った句が秀逸句として発表されました。その端くれに私の句「どの坂もどの街角も江戸の秋」が入りました。

またこの後、愛知県岡崎での句会に出席しました。この句会では「雑踏が二つに割れて千歳飴」が特選に選ばれました。京都の四条通りで、七五三の風景に出会い、この句が生まれました。岡崎句会の翌日は千葉県市川の句会、これは中央例会と言われ、沖でも最高のメンバーが揃う大きな句会です。この席では「おこしやす都大路の秋さなか」が秀逸句に入りました。「曇のち雨のち晴れの秋遍路」も入選句に入りました。京都、出雲での旅吟の句です。

予想外の好成績、特選、入選で楽しい旅になりましたが、俳句の賞で皆さんが一番うれしいのは俳壇の名士の方々から頂く直筆の短冊、色紙です。今回の旅では祝いのものまで含め七枚もの色紙、短冊を土産に出来ました。でも、何よりの土産は句会やその後の二次会で頂いた俳句仲間の方々からの友情でありました。

また、記念式典では、沖の「季語別選句集」出版の発表がされました。「沖」は、過去に創刊二十周年で「沖季語別俳句集」、創刊三十周年記念には「沖歳時記」を刊行しました。今回の「沖季語別選句集」はこれらの二冊の内容をふまえながら「沖」人の優れた作品の集大成となる様、沖人の個性溢れる作句姿勢を世に示すべく、三年の歳月を費やして「沖季語別選句集」としてフランス堂から出版されることになったものです。

なを、この選句集には下記の私の句も掲載されました。

春:料峭や手に馴染みたる唐津焼

夏:武具飾る四角四面の父想ふ

夏:待つことも生きる術なり蜘蛛の糸

冬:教会の鐘のくぐもり雪もよふ

新年:人日やいつもの刻の回収車

 

俳句と言う短かいがゆえに、生きた言葉は、人生を生きた証として、また遠き友人をいつも傍に置いてくれる喜びをもたらす力を持っている様に思えます。

2015年12月1日
シャーロット俳句の会代表
鈴木一広(KAZU)

 
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