シャーロット俳句勉強会 – 2月度作品抄 2024

今年も節分の日がやってきました。我が家では父の命日と重なっており、遠い節分の日の父の姿が思い出されます。父の「鬼は外、福は内」の掛け声で家族揃っての豆打ちです。父の勇ましい掛け声がたくましく父に守られている気持ちを感じたものです。海外生活も長くなりましたが、この心温まる行事を子や孫にも伝えていきたいと思います。  千恵

節分の鬼にても良し父あらば  辻本 みえ子

令和6年2月度の私達の作品抄です

 

被災地へ追い打ち無情雨に雪      清裕

一木に紅白の咲く梅の妙        清裕

幼子へこれが土筆と膝かがめ      清裕

積雪や背丈で測る深さなり       千恵

福は内こころに残る父の声       千恵

冬茜四方の山々陰深し         千恵

囀りが聞こえる如し春の雁       美幸

春隣スマホ駆使して宿選び       美幸

花種を蒔くや友への幸あれと      美幸

春菊や未だに迷ふ茹で加減       敬子

もう春よ物干し台より母のこゑ     敬子

避難所の受験子バスへ粛々と      敬子

囀や息整へる上り坂         美和子

立春や流るる雲に龍の居り      美和子

避難所の寒さに耐える受験生     美和子

手すり付け散歩楽しや春日向     イサ子

友呼べばどなたですかと春浅し    イサ子

浅草海苔と言えばおにぎり江戸っ子よ イサ子

蓮根を食む皮膚の痒みのおさまりぬ    桜子

ステーキが好物と知る老いの春      桜子

メモリーは友の家族とスキー旅      桜子

玄関に娘の土産チューリップ       澄江

窓開ける早朝の空余寒なる        澄江

春空に遠く微かに浮かぶ富士       澄江

下駄の音花街に軽し初詣         一広

狐火やことの起こりはこの辺り      一広

棚引くが如き裾野の富士淑気       一広

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。ご連絡下さい。会費、入会費は無料です。心新たに勉学に励みましょう!

鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com