シャーロット俳句勉強会 -8月度作品抄 2023

暑い夏、日本の空のあちこちに花火が上がり私達を楽しませてくれました。武器として日本に持ち込まれたとも言われる花火は江戸時代に隅田川で行われた水神祭で初めて打ち上げ花火が上げられたと言われています。当時関西や江戸では、飢饉、疫病の流行により、多数の死者がでていました。その死者たちの慰霊や悪疫退散のために水神祭が催され、打ち上げ花火が上げられたそうです。

夜空に打ち上げる花火は平和への願い。これは今も変わりません。 美幸

早打ちや花火の空は艶まさり   中村汀女

8月度の作品抄

 

 

夏祭老いが指揮とる寄付集め     清裕

朝起きを競ふつもりか蝉しぐれ    清裕

心頭を滅却出来ぬこの暑さ      清裕

日向水掬へば遠き里の庭       千恵

公園の子らに負けじと蝉しぐれ    千恵

酸っぱさの喉すっきりと夏料理    千恵

夏祭揺れるヨーヨー水の音      美幸

水揺れて浮き輪も揺れてはしやぐ吾子 美幸

激辛は続ける夫の夏料理       美幸

近づけば川面に灯の影川床料理    敬子

鳴く蝉と鳴かない蝉の夕間暮れ    敬子

食細き吾子と育てしミニトマト    敬子

キンキンの器に三種夏料理     美和子

海風に押されに押され揚花火    美和子

初嵐三千キロの旅の果つ      美和子

ガラス器は我が家の家宝夏料理   イサ子

空き地には紫蘇に雑草はびこべり  イサ子

細切りが自慢胡瓜のヤマト盛り   イサ子

コスモスの癒しなれやと生花に    桜子

熱中症何ぞと耐える球児たち     桜子

阿波踊阿波の伝統祭芸        桜子

一湾の鏡となれり大花火       一広

墓洗ふ叱られた日の懐かしく     一広

富士見える席ありますか夏料理    一広

 

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。ご連絡下さい。会費、入会費は無料です。

鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com