シャーロット俳句勉強会 -3月度作品抄 2024

待ちわびた友人からの包が届いた。綺麗に包装された上品なネープルには、そろそろ食べ頃になりましたとの文も添えてある。さっそく頬張ると、くちいっぱいに甘酸っぱい果汁、爽やかな香りが鼻にぬける。春がそこまで来ている嬉しさに、早速お返しは何にしようかと考えてしまう。その時間がまた一段と楽しい。        敬子

ネーブルをむきし指の香手紙書く  伊沢和子

令和6年3月度の私達の作品抄です

 

春耕の出来る喜びいつまでも     清裕

振り下ろす鍬を寸止め鼓草      清裕

温暖化これが証か早き春       清裕

寒戻り夕焼け雲のまだ赤し      千恵

春スキー怖いものなし子の滑り    千恵

囀りや歌ふが如く響きをり      千恵

雛霰あらあら溢れ吾子の手を     美幸

春大根煮詰める音かことことと    美幸

春一番負けずに歩く子の力      美幸

春風をやわわかいと三歳児      敬子

燐家より沐浴の香や春日和      敬子

三月の陽射しに押され模様替へ    敬子

放たれし空の運命しやぼん玉    美和子

日々変わるバックヤードや春景色  美和子

春菊の苦味知るのも二十歳ゆえ   美和子

梨の花吹雪となりて家の中     イサ子

夏時間テレビで気づく日暮れ時   イサ子

息荒し親子揃ひの春の風邪     イサ子

千葉に大雪白寿興奮 まあきれい   桜子

春うららリハビリ出張機器を持ち   桜子

生花の枝にひそみし春の風      桜子

被災地に春を持ち来るボランティア  一広

沈丁は今も先達里の家        一広

五箇山の屋根は鋭角月おぼろ     一広

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。ご連絡下さい。会費、入会費は無料です。心新たに勉学に励みましょう!

鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com