シャーロット俳句勉強会〜9月度作品抄 2017

シャーロット俳句の会より9月度の作品抄をお届けします。

庭を掃く夫の背のありいわし雲       千恵

新涼の窓に向かひて背伸びせり       千恵

静けさに夜を待ちきれぬ虫のこゑ      千恵

秋入日急ぎに急ぐ明日がある        美幸

秋気込め同窓会の便りつく         美幸

ひもすがら窓から眺む秋時雨        美幸

釣瓶落し名残りの海を燃やしつつ      淳子

牛去るを待ちたるやうに虫すだく      淳子

紅の傘さし自己主張毒茸          淳子

母の背に手を添へ秋の峠道         敬子

君来ると機影を待てりいわし雲       敬子

栗の菓子静かに運ぶ母の口         敬子

山頂へ蜩の音に背を押され         精孝

夏野菜山ほど入れてカレーめし       精孝

完熟のトマトを食うて畑仕事        精孝

古里を問はれて遠きぬかご飯        きなこ

声渡るかすれし僧侶の秋彼岸        きなこ

父母の笑ふ夢見る紅葉月          きなこ

なかなかに解けぬパズルや寝覚月      イサ子

おくんちの人垣を割りジャワ踊り      イサ子

はち鳥のホバリングせり秋うらら      イサ子

君帰る軒を忘るな秋つばめ         由美

父の手の震えながらも柿つまむ       由美

茸飯クックパッドでひと捻り        由美

背も影もによろりと伸びて休暇明      かずみ

布団から剥がされてゐる白露かな      かずみ

朝の風胸いつぱいに金木犀         かずみ

実紫花を愛する友きたる          桜子

林檎狩り籠の重さよ夫と帰る        桜子

林檎狩り起伏遙かな杖の道         桜子

名残月ふと浮かぶのは父の影        恵利奈

秋出水里を案じて寝付かれず        恵利奈

鳥歌ふ一枚重ねて秋の朝          恵利奈

秋蛍まださ迷うて背戸の森         一広

暗き世に月下美人と夜を分つ        一広

9.98出番窺ふ新松子          一広

☆俳句は難しそう….自分には無理だろうな〜…..と思っていらっしゃる方、そんなことはありません。                  まずは興味をもつことから始まります。『俳句を詠んでみたいな』と思った方は、お気軽にご相談ください。

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