シャーロット俳句勉強会 – 1月度作品抄 2021

 

コロナ禍の被害はあらゆる分野に及んでいる。海外を結ぶ友人達が

国境に阻まれています。国内も病気の見舞いさえ自由にできない。

地球は最後にはウイルスと人類の戦いになる、五十年前から判って

いて、騒いできたのに人類は国境の壁を守り、団結しようとしない。

ウイルス程の柔軟性がないのだ。

――――俳句はZOOMに頼る輪の文学か?――

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―1月の作品抄ですー

古の句碑に初雪文字なぞる      清裕

ひび割れを食べ頃とせむ鏡餅     清裕

通学のはしゃぐマフラー列乱れ    清裕

小さき手で丸めど落つる雪の玉    千恵

布団干し陽の恵み着て眠りけり    千恵

フィナーレの天使の梯子大晦日    千恵

初茜光の道に祈り込め        美幸

御降や天使の梯子もたらして     美幸

冬の空水面に映えてなほ蒼し     美幸

亡き祖母の思ひをつなぎ毛糸編む   淳子

冬の空惑星ふたつ近づきぬ      淳子

山肌や冬曉と燃ゆるごと       淳子

腰に巻く懐炉頼みの風呂掃除     敬子

目覚ましのタイマー刻む四日かな   敬子

亡き祖母の節そっくりに薺打つ    敬子

初夢に佳き夢みたきことが夢    かずみ

控えめの君の香水初日の出     かずみ

名前負けだとは言はせぬ福寿草   かずみ

窓越しの新たな年も雨で明け    イサ子

初句会弾ける笑顔揃ひけり     イサ子

初雀眺めて過ごすお元日      イサ子

三年日記戻すスピンの去年今年   美和子

初写真抱へる犬も5秒待ち     美和子

四日はや三度目回る洗濯機     美和子

珈琲一杯時差をなだめて花の内    由美

夫も居て親子そろひの大旦      由美

マスク又晴着を飾る同期会      由美

冬籠馴染みの店の味を真似     モトコ

窮屈に新聞折られ年の朝      モトコ

それぞれに今日の一日おでん鍋   モトコ

駅伝のテープ切る顔明けの春    百々代

七日はや荒れ狂ふ風部屋籠り    百々代

訪ふ人のなき正月や海眺む     百々代

病む妻と老犬と居て冬の月      桜子

リハビリの友と車窓の寒茜      桜子

助けられ生けし感謝のスイートピー  桜子

礼者かな犬そはそはと立上り     一広

万歳の行く先々を子が走る      一広

小春日やパソコン画面のあああああ  一広

 

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。下記迄ご連絡下さい。

鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com