コロナ禍の被害はあらゆる分野に及んでいる。海外を結ぶ友人達が
国境に阻まれています。国内も病気の見舞いさえ自由にできない。
地球は最後にはウイルスと人類の戦いになる、五十年前から判って
いて、騒いできたのに人類は国境の壁を守り、団結しようとしない。
ウイルス程の柔軟性がないのだ。
――――俳句はZOOMに頼る輪の文学か?――
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―1月の作品抄ですー
古の句碑に初雪文字なぞる 清裕
ひび割れを食べ頃とせむ鏡餅 清裕
通学のはしゃぐマフラー列乱れ 清裕
小さき手で丸めど落つる雪の玉 千恵
布団干し陽の恵み着て眠りけり 千恵
フィナーレの天使の梯子大晦日 千恵
初茜光の道に祈り込め 美幸
御降や天使の梯子もたらして 美幸
冬の空水面に映えてなほ蒼し 美幸
亡き祖母の思ひをつなぎ毛糸編む 淳子
冬の空惑星ふたつ近づきぬ 淳子
山肌や冬曉と燃ゆるごと 淳子
腰に巻く懐炉頼みの風呂掃除 敬子
目覚ましのタイマー刻む四日かな 敬子
亡き祖母の節そっくりに薺打つ 敬子
初夢に佳き夢みたきことが夢 かずみ
控えめの君の香水初日の出 かずみ
名前負けだとは言はせぬ福寿草 かずみ
窓越しの新たな年も雨で明け イサ子
初句会弾ける笑顔揃ひけり イサ子
初雀眺めて過ごすお元日 イサ子
三年日記戻すスピンの去年今年 美和子
初写真抱へる犬も5秒待ち 美和子
四日はや三度目回る洗濯機 美和子
珈琲一杯時差をなだめて花の内 由美
夫も居て親子そろひの大旦 由美
マスク又晴着を飾る同期会 由美
冬籠馴染みの店の味を真似 モトコ
窮屈に新聞折られ年の朝 モトコ
それぞれに今日の一日おでん鍋 モトコ
駅伝のテープ切る顔明けの春 百々代
七日はや荒れ狂ふ風部屋籠り 百々代
訪ふ人のなき正月や海眺む 百々代
病む妻と老犬と居て冬の月 桜子
リハビリの友と車窓の寒茜 桜子
助けられ生けし感謝のスイートピー 桜子
礼者かな犬そはそはと立上り 一広
万歳の行く先々を子が走る 一広
小春日やパソコン画面のあああああ 一広
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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com