シャーロット俳句の会より8月度の作品抄をお届けします。
夏草の青いに癒さる長の旅 百々代
夏うぐいす声に負けじとまどろみし 百々代
緑蔭や地図を広げて旅の人 百々代
夏帽子ベンチにひとつ日の暮るる 千恵
山の端にほのかに赤く夏の月 千恵
甘いよと冷えた西瓜を供へけり 千恵
蝉しぐれ母も見てゐる同じ空 美幸
まどろみの中をやさしき虫のこゑ 美幸
盆踊り誘ひ誘はれひとつの輪 美幸
フィヨルドの雲の切れ間を真白き帆 淳子
峡湾の進めど果てぬ白夜かな 淳子
海霧の晴れフィヨルドの岩襖 淳子
餌をせがむ親と見紛ふつばめの子 敬子
大空を狭しと渡る虹の橋 敬子
丹精の豆で描きし友の文 字 敬子
今日も晴れ早く起きよと蝉しぐれ 精孝
腰痛を三尺花火が忘れさす 精孝
夏祭り今宵の老婦しなやかに 精孝
毒蜂と慌てて家に夫を呼ぶ きなこ
秋茄子やもぎりて笑みの独り占め きなこ
修理屋の手の甲厚き残暑かな きなこ
早くからプールにはしゃぐ子等の声 イサ子
秋蛍木々の合間をさ迷へり イサ子
向日葵の陽に立ち向かふ力失せ イサ子
若返り願ひを文字に星祭 由美
灯を落とせちんちろりんの子守唄 由美
この縁をつなぐ心の盆見舞 由美
水遊び大人は木陰を連れ歩き かずみ
五時の音の不協和音の蝉しぐれ かずみ
起き抜けの鏡に出会ふ竜田姫 かずみ
風呂点前一期一会と尽くす礼 桜子
瞬にして家中晒し稲つるび 桜子
病床に頂く桃の芳しく 桜子
蚊帳の香に母居ぬ夜の頃思ふ 恵利奈
宿題もなんのかんのと夏終る 恵利奈
夏雲の空に夢見し叔父のゐて 恵利奈
父の日は先ず一杯の珈琲から 一広
語るほど命の不思議終戦日 一広
海の日に回す地球儀海ばかり 一広
☆俳句は難しそうで自分には無理だろうな〜…..と思っていらっしゃる方、そんなことはありません。 まずは興味をもつことから始まります。『俳句を詠んでみたいな』と思った方は、お気軽にご相談ください。
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