シャーロット俳句会 ~2016年12月作品集〜Charlotte, North Carolina

☆Charlotte Haiku Group (Japanese poetry)December, 2016 report☆

シャーロット俳句勉強会―12月度作品抄

 

今年最後の俳句会からの作品を掲載します。
私どもの俳句勉強会も、今年一年間がんばってまいりました。また12月9日には、シャーロットの中藤レストランにて、今年最後の勉強会を持つことが出来ました。来年もどうぞよろしくお願いします。
それでは今年最後の作品抄ー12月号をぜひお楽しみください。

 

海外会員の作品

お帰りと灯ひとつ冬の道           千恵

寒空の宵の明星瞬けり            千恵

足早に木枯しの道帰り道         千恵

冬紅葉音なく落ちる古都の寺       美幸

暮早し旅の行く先決めあぐね       美幸

冬帽子見え隠れする散歩道        美幸

鴛鴦や付かず離れず川下り        淳子

刻々と雲を染め行く冬茜         淳子

寒椿振り袖姿のくぐり行く        淳子

 

 

シャーロット会員の作品抄

似合ふ人似合はぬ人も毛糸帽       きなこ

くしゃみして息子と判る昼餉時      きなこ

湯豆腐や異国育ちの夫の箸        きなこ

枯れ枝の先に蕾の二つ三つ        イサ子

底冷えに目覚まし止めて二度寝する    イサ子

山火事のまだ消えやらぬ夜も更けて    イサ子

半世紀写真にまぶし雪だるま       由美

お開きを言ふには惜しき年忘れ      由美

アイパッド写す熱唱年忘れ        由美

起きがけのニュースよ窓は初の雪     かずみ

上野駅みぞれの中を傘の花        かずみ

朝いちのコーンスープの掌にぬくし    かずみ

一人寝やこの綿入れに包まれて      みどり

手袋の形さまざまな選びかね       みどり

窓開けて確かめてみる時雨かな      みどり

アイフォンに日時確かむ年の暮      桜子

半世紀富める国なり冬の旅        桜子

キャニオンの寒さに日の出の力かな    桜子

どどと鳴る裏の山風薬喰         一広

義士たちの踏みし道かな北風鳴く     一広

雪吊りや子等の暮らしをふと思ふ     一広

 

有季定型の伝統的な俳句に新しさを追求する我々の心意気を来年も掲げていきましょう。人に理解される句、人の詠めない句を目指して来年も頑張ります。よろしくお願い致します。

俳句は難しくて自分には無理!と思っていらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。まずは興味をもつことから…俳句を詠んでみたいな、と思った方はぜひお気軽にご相談ください。

 

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