☆Charlotte Haiku Group (Japanese poetry) July, 2016 report☆
シャーロット俳句勉強会〜7月度作品抄のご紹介〜です。
海外会員の作品
燕の子コーラスめいて口揃へ 千恵
蜂鳥の花咲きてよりホバリング 千恵
病室の窓越しに聞く蝉の声 千恵
戻り梅雨歳時記ひろげまどろみぬ 美幸
夏帽子二つならんだ里帰り 美幸
夕立や軒下つたふ帰り道 美幸
夏雲へ届かんばかりの気球かな 淳子
進めども白夜は続くバルト海 淳子
夕凪や港の明かりほのかなる 淳子
アメリカンチェリーではずむ集ひかな 精孝
友を呼ぶ蛍見たるがうれしくて 精孝
シャーロット会員の作品抄
ジーンズのかぎざきファッション夏休み きなこ
嫁ぐ子にレシピを渡す日の盛り きなこ (*)
夏休み計画どうりにいかぬ日々 イサ子
夏の朝雑木林の木々の声 イサ子
雨あがり益々濃しや蝉の声 イサ子
E U の行方気になる夏期講座 由美
足元に犬ちぢこまるはたた神 由美
若い子の美脚なによと夏の浜 由美
磯の子ら耳の後も日焼けして かずみ
身じろぎもならづ目を閉づ熱帯夜 かずみ
海の旅あれは恋かも日焼け跡 かずみ
西瓜たね飛ばしっこする子らの声 みどり
焼き鳥の匂いの中の遠花火 みどり
俳句会終わり待ってる氷菓子 みどり
夏茶会に合わせて咲かす庭仕事 桜子
夏祭り英語の問答花さかす 桜子
夏祭り太鼓休む間茶事披露 桜子
夢語る顔をはみ出すサングラス 一広
噴水は時限爆弾天を突く 一広
遠足の鴬張りのせはしくて 一広
(*)今月の一句:
嫁ぐ子にレシピを渡す日の盛り きなこ
掲句は子の成長をまじかにした母親の気持ち、親子の姿をすっきりと詠いあげています。 子の成長は親の気付かぬところです。料理などあまり教えてこなかったこの子が明日から家庭の主婦。 親も子も一抹の不安が隠せません。家族のいない時間、二人だけで母親が自前のレシピで母の味を伝えます。母の最期の仕事です。夏の日差しの中でめでたさの中にも少し淋しさのある親子の光景が浮かぶ句です。
俳句は難しくて自分には無理!と思っていらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。 まずは興味をもつことから…俳句を詠んでみたいな、と思った方はぜひお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先:KAZU SUZUKI
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