シャーロット俳句勉強会 ‐7月度作品抄 2024

七月になると、頭に直ぐ浮かんでくるのは「七夕」です。我が家では、道後温泉で見つけた可愛らしい伊予の一刀彫の置物を出し、牽牛と織姫が会えるようにと願いながら飾ります。

ところで季語集を探りますと、七夕は、旧暦に準じるため夏ではなく秋の季語となっています。日本が世界に遅れぬ様に旧暦から新暦(太陽歴)に変えたのは1872年です。考えてみますと新暦の七夕ですと日本は雨季の最中、星空の美しい秋に七夕を迎えられるのは幸せなことです。 千恵

たなばたや秋をさだむる夜のはじめ  松尾芭蕉

令和6年7月度の私達の作品抄です

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年半ば早や猛暑日の試練あり     清裕

梅雨止まず車の中に傘を干す     清裕

籠る日々愛車に掛かる蜘蛛の糸    清裕

草野球みんみん蝉も応援に      千恵

浮いてこい小さき手抜けて浮いてこい 千恵

ハンモック目を閉じ風の声聞かむ   千恵

青葉闇入りて大きく深呼吸      美幸

水中花盛りと水面を埋めつくす    美幸

なすびとは言はぬと言はれ茄子料理  美幸

手土産は蜜豆五つ従姉妹会      敬子

B級の茄子も天地の恵み受け     敬子

新天地へと飛び立つ親子夏の雲    敬子

緑陰の尽きぬ話や手弁当      美和子

色黒もみるみる白く天瓜粉     美和子

ぽんぽんと音するやうに百合開く  美和子

チョコレート指を汚してこの猛暑  イサ子

もう寝やう今は子がいふ熱帯夜   イサ子

若大将きんきらきんで過ごす夏   イサ子

茹でられて枝豆何とこの翡翠     澄江

一夜にてこんなにもなるこの極暑   澄江

糸蜻蛉揺れる草間に消え隠れ     澄江

知らぬ間に地球は回る半夏生     一広

水打ちて乱るる心静まれり      一広

あぢさゐに雨の足音朝まだき     一広

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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com