アメリカにいる家族や知人達からコロナワクチン接種完了との情報。医学先進国の筈であった日本がワクチン開発では世界に遅れてしまいました。先の政権下で「仕分け」という政策で経済効果に即機能しない経費は次々削除。文化、芸術、学問関係の予算のカットが原因と聞いている。
文化資産は国の力、この重要さを軽く見てきたからでしょうか。
その矢先、松山のマスターズ制覇、日本人の力を世界に示すことが出来ました。いつか日本人もと長年現地で応援してきましたが、今年は、日本からの応援です。アメリカからの放映に感動しました。レストラン等で見たあのおとなしい松山が急に大きく見え感動でした。又、キャディーの礼儀正しさや松山の清々しい態度も現地で高く評価されました。
―4月の作品抄ですー
黙祷す春まだ浅きみちのくへ 清裕
遅咲きの桜もあると励ましぬ 清裕
菜の花や渥美半島暮れなずむ 清裕
誰も居ぬふらここ今もゆらゆらと 千恵
菜の花の果てまで続く地平線 千恵
春うらら花壇のわきにも野花咲く 千恵
春日傘青空に映えモネのやう 美幸
春雷の一閃湖畔の浮かび立つ 美幸
欄干を華やかに過ぐ花衣 美幸
帯締めの色あれこれと花衣 淳子
草餅や頬張るたびの里心 淳子
容赦無く山火事煽る春の風 淳子
清明や空へそり立つ武者返し 敬子
せわしなき音立て野火の走る阿蘇 敬子
長話摘みし花菜のぐつたりと 敬子
寅さんの恋の行方やしやぼん玉 かずみ
蒲公英やビタミンカラー浮き立つる かずみ
遣り水のパンジー達の視線かな かずみ
春の風網目の服を通り抜け イサ子
春の鹿まつすぐ続く路二本 イサ子
そよ風に形撓めてシャボン玉 イサ子
匂ひたつ海道沿ひの焼栄螺 美和子
ぶらんこの軋りや今日も漕ぐあの子 美和子
桜零れてゆらゆらとひらひらと 美和子
風光る俄床屋の腕まくり モトコ
海鳴りの揺する菜の花畑かな モトコ
夫と待つオイル交換春惜しむ モトコ
ステーキに菜の花を添へ老夫婦 桜子
筍を友へもと掘るあと3個 桜子
蕗の薹蕎麦打つ友の姿かな 桜子
岩に立つ釣り人一人海うらら 百々代
青麦の花壇の中にすくと立ち 百々代
菜の花にテストを忘れて遊んだ日 百々代
草餅を作れば浮かぶ友の顔 澄江
花衣裳裾を風に遊ばれて 澄江
菜の花やこんなところにプランター 澄江
わだかまり沈丁の香に助けらる 一広
追加彫り姉の墓石に花の雨 一広
子供らは空が大好きしやぼん玉 一広
お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。下記迄ご連絡下さい。
鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com