シャーロット俳句勉強会-4月度作品抄 2021 

 

アメリカにいる家族や知人達からコロナワクチン接種完了との情報。医学先進国の筈であった日本がワクチン開発では世界に遅れてしまいました。先の政権下で「仕分け」という政策で経済効果に即機能しない経費は次々削除。文化、芸術、学問関係の予算のカットが原因と聞いている。

文化資産は国の力、この重要さを軽く見てきたからでしょうか。

 

 

その矢先、松山のマスターズ制覇、日本人の力を世界に示すことが出来ました。いつか日本人もと長年現地で応援してきましたが、今年は、日本からの応援です。アメリカからの放映に感動しました。レストラン等で見たあのおとなしい松山が急に大きく見え感動でした。又、キャディーの礼儀正しさや松山の清々しい態度も現地で高く評価されました。

 

―4月の作品抄ですー 

 

黙祷す春まだ浅きみちのくへ    清裕

遅咲きの桜もあると励ましぬ    清裕

菜の花や渥美半島暮れなずむ    清裕

誰も居ぬふらここ今もゆらゆらと  千恵

菜の花の果てまで続く地平線    千恵

春うらら花壇のわきにも野花咲く  千恵

春日傘青空に映えモネのやう    美幸

春雷の一閃湖畔の浮かび立つ    美幸

欄干を華やかに過ぐ花衣      美幸

帯締めの色あれこれと花衣     淳子

草餅や頬張るたびの里心      淳子

容赦無く山火事煽る春の風     淳子

清明や空へそり立つ武者返し    敬子

せわしなき音立て野火の走る阿蘇  敬子

長話摘みし花菜のぐつたりと    敬子

寅さんの恋の行方やしやぼん玉   かずみ

蒲公英やビタミンカラー浮き立つる かずみ

遣り水のパンジー達の視線かな   かずみ

春の風網目の服を通り抜け     イサ子

春の鹿まつすぐ続く路二本    イサ子

そよ風に形撓めてシャボン玉    イサ子

匂ひたつ海道沿ひの焼栄螺     美和子

ぶらんこの軋りや今日も漕ぐあの子 美和子

桜零れてゆらゆらとひらひらと   美和子

風光る俄床屋の腕まくり      モトコ

海鳴りの揺する菜の花畑かな    モトコ

夫と待つオイル交換春惜しむ    モトコ

ステーキに菜の花を添へ老夫婦   桜子

筍を友へもと掘るあと3個     桜子

蕗の薹蕎麦打つ友の姿かな     桜子

岩に立つ釣り人一人海うらら    百々代

青麦の花壇の中にすくと立ち    百々代

菜の花にテストを忘れて遊んだ日  百々代

草餅を作れば浮かぶ友の顔     澄江

花衣裳裾を風に遊ばれて      澄江

菜の花やこんなところにプランター 澄江

わだかまり沈丁の香に助けらる   一広

追加彫り姉の墓石に花の雨     一広

子供らは空が大好きしやぼん玉   一広

 

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。下記迄ご連絡下さい。

鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com