シャーロット俳句勉強会 -2月度作品抄  2021                             

2月で直ぐ浮かぶのはバレンタインデーでしょう。若い人たちだけでもありません。

バレンタインデー:3世紀、ローマ皇帝2世は強兵策の為に兵士たちの結婚を禁止

してしまった。反対したバレンタイン司祭は命令に反し、多くの兵士達を結婚させた。

これにより、司祭は処刑されたがキリスト教徒はこれを愛の日、祭日とした。

日本では1936年神戸で初めてバレンタインデーを祝ったが、後年1960年代から

全国的に普及、チョコレート会社のPR戦略で女性が男性にチョコレートをプレゼント

する日となった。日本以外の国々では男性が花束やチョコレートを妻や思いの女性へ

プレゼントする習慣がうまれた。イタリアではバラの花束とチョコレートをたずさえ男性が

女性にプロポーズする日ともいわれる。

バレンタイン結びしリボン風が解く  長谷川かな女

2月の作品抄ですー

春耕や虫不意打ちに目覚めけり   清裕

春日差し猫は油断の大あくび    清裕

受験生駅の階段二段飛び      清裕

雪だるま子はおやすみの手を振りて 千恵

移りゆく雲のドラマや冬の朝    千恵

春立つや宿る命に逝く命      千恵

冬木立ひと枝揺らすカーディナル  美幸

早暁の春満月や道明かり      美幸

平穏を無言で願ふ鬼は外      美幸

影法師ふたつ並んで春の雲     淳子

春疾風土間に数多な置き土産    淳子

急ぎ足はたと止めたる寒桜     淳子

うまかけんひと言値札にある浅利  敬子

飲み掛けの珈琲ごくり余寒かな   敬子

こんこんと湧き水やさし春の庭   敬子

春寒しポトフへ愚痴も放り込み   かずみ

バレンタインデーこの日の入籍Cavaを酌む

かずみ

猫柳のあのもふもふに触れたくて  かずみ

春待つや新築団地の入居待つ    イサ子

春の風野原の香り運びけり     イサ子

春スキー最後の休暇滑りこむ    イサ子

にはたづみ春夕焼けを留め置く   美和子

シャボン玉犬と遊ぶか鼻の先    美和子

洗濯物畳む右手に春陽差す     美和子

燗酒や手加減なしの七並べ     モトコ

見つからぬ巻き簾の在処鬼は外   モトコ

木の芽風キックボードに追抜かる  モトコ

道端の地蔵の笑みや春隣り     百々代

日だまりの机に向かい三島読む   百々代

冬籠りせめても旅の本を手に    百々代

寒落暉海原彼方の富士と消ゆ    桜子

雪だるま南洲の庭静まりぬ     桜子

逝きし人思いつリハビリ去年今年  桜子

百合鷗巡行船にまとひつき     一広

せせらぎは里の産声うららなる   一広

よくみれば色様々や白梅も     一広

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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com