感謝祭(Thanksgiving day )
11月に入るとアメリカは少しずつ慌ただしくなります。11月の感謝祭と12月のクリスマスの準備が始まるからです。感謝祭は入植者(キリスト教徒)が、五穀豊穣を祝う事が起源とされ、日本の秋の収穫を祝う新嘗祭に似ています。日本ではこの感謝祭(新嘗祭)が今は勤労感謝の日と祝日名を変えています。
今年は6年ぶりで感謝祭と勤労感謝の日が同じ日になります。日本政府は国民すべてに勤労への感謝の日として、11月23日と決めましたが、本来五穀豊穣への感謝日とは暦の上で少しずれてきます。こんな事を考えるのも俳句をしているからでしょう。兎に角、この勤労感謝の日、お互いが感謝し楽しく過ごしましょう。 美和子
たまごかけごはん勤労感謝の日 稗田 寿明
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11月度の作品抄です
プロ棋士の死闘延々夜の長し 清裕
里山の熊の出没柿たわわ 清裕
木守柿鳥と人との譲り合い 清裕
小さき手で摘まむどんぐり二つ三つ 千恵
おしろいの粉真っ白にはしゃいだ日 千恵
身に入るや友在りし日の伊勢の島 千恵
伊勢詣新嘗祭の旗なびき 美幸
風爽か小さく揺れるちぢれ髪 美幸
吾子に買ふコート小さく愛らしく 美幸
四十度柿渋抜きの湯の加減 敬子
おでん盛る父に好みの汁多く 敬子
だいこ焚く母の心の和ぐやうに 敬子
集めても集めても舞ふ落ち葉かな 美和子
おかっぱの大きな飾り七五三 美和子
凩を受けハンドルの手に力 美和子
清掃車追いつくもなし濡れ落ち葉」 イサ子
もう一度と続けるゲーム夜長かな イサ子
折り紙みの作品並ぶ秋祭り イサ子
譲られし鋏で活けし秋もよう 桜子
和歌のかな文字にひかれワイン会 桜子
やっと秋らしくなったと見上げけり 桜子
秋の暮牧野図鑑の精密さ 澄江
子ら集ふ顔笑顔の芋煮会 澄江
身に入むや我一人なる窓の風 澄江
地芝居の馬に教はる長台詞 一広
星流る逝く奴なべて良き噂 一広
雁渡るもう塒無き吾の寂し 一広
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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com