12月のイベントといえば、なんと言ってもクリスマス。ここ、ノースキャロライナ州は全米で二番目のクリスマスツリーの生産地です。そのせいか良いもみの木が手に入ります。新鮮な木の香りを楽しみながら、クリスマスツリーのてっぺんに大きな星を載せ、旅先などで見つけた思い出の詰まったオーナメントを飾ります。そしてライトを飾り付けて点灯。およそ一ヶ月の間、家の中を明るくそして楽しませてくれます。
余談になりますが、今年もホワイトハウスのクリスマスツリーは、ノースキャロライナ産が使われています。 /美和子
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クリスマスツリーに星を先ず飾り / 高橋 春子
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12月の作品抄です
母の背の赤子を隠す冬帽子 清裕
おおらかな鳥の目こぼし木守柿 清裕
ほどほどの日々も流れに年暮れる 清裕
通学路いろどり映える冬帽子 千恵
初雪や子ら湧き出づる声連れて 千恵
山眠る日の出に向かふ鳥一羽 千恵
夕映えに残るひと枝冬紅葉 美幸
落ち葉踏むリズムにのせて歌一つ 美幸
住慣れしふたりの街を冬帽子 美幸
姉の手に母より戻る冬帽子 淳子
家路への窓を離れぬ寒の月 淳子
愛猫に教えられてる日向ぼこ 淳子
子のジャケツ縮みたればともらい受け 敬子
風邪気味に風呂か薬か早寝かと 敬子
久々の旅は馴染みの冬帽で 敬子
寒稽古道着脱いだら甘えつ子 かずみ
のど飴を舌にまろばせ風邪籠 かずみ
煤逃げの男ども行くパチンコ屋 かずみ
冬帽子ビルの谷間を埋め尽くし 美和子
愛犬の目も細くなる日向ぼこ 美和子
湯上りの爪先ほてる寒さかな 美和子
殊更に今日の出会いの冬帽子 桜子
勉強会句友と寧日師走かな 桜子
歩行器で巡る案内冬花壇 桜子
子供らに晴れ着の下駄を年の市 澄江
煤払い母を見直す古写真 澄江
幾たびも逃げては群れり寒雀 澄江
青空を鋏が広ぐ松手入 一広
汽水湖の波せめぎあふ北下し 一広
見えぬまで旗振るやうに冬帽子 一広