シャーロット俳句勉強会 10月度作品抄- 2021

10月の声を聞くと、私の住むメキシコ北部にも秋の気配が訪れます。朝夕は風が涼しくなり、花々には秋の蝶が舞い始めます。色様々な蝶の中でも、目を引くのがモナルカ蝶と呼ばれるオオカバマダラです。

モナルカ蝶は、秋になると越冬するために、カナダ南東部やアメリカ北東部からメキシコのミチョアカン州までの4500キロメートルに及ぶ南下大移動をします。

渡り鳥ならぬ渡り蝶です。黒で縁取られたオレンジの鮮やかな蝶の個体が大集団を作り飛んで行く様は、自然の素晴らしさとその強さを私たちに教えてくれます。

一度、我が家の裏山から滝のようにモナルカ蝶が流あります。今年もいよいよ頃合いです。

秋風と共にその到来が待たれます。  千恵

気持ちよく風に乗りくる秋の蝶   野口香葉 

 

10月の作品抄ですー

コスモスの茎たくましく老いるなり  清裕

秋没日お先にと友旅立ちぬ      清裕

渋柿と知るや知らずや実り待つ    清裕

幼手と大きさ比ぶもみぢかな     千恵

モナルカ蝶風のままなれ遥か飛べ   千恵

十三夜子を楽します片見月      千恵

色褪せしアルバムめくり秋の暮    美幸

新蕎麦の香りに惹かれ越す峠     美幸

コスモスに添える指先もどかしく   美幸

母の手の細き力や秋の蝶       淳子

旅立ちの母を見送る秋桜       淳子

美しきかな花野の中を母の顔     淳子

新米の届きお礼の長電話       敬子

西日受く身の丈超える草小積み    敬子

着流しのするりと流す走り蕎麦    敬子

壇上の懸崖菊や演者待つ      かずみ

旅宿の簪めける花すすき      かずみ

新蕎麦の幟つらねて深大寺     かずみ

コスモスの写真撮る子を隠す風   イサ子

トタン屋根木の実の雨で過ごす夜  イサ子

退院日踏む足軽く秋時雨      イサ子

夕映えや我の上行く雁の列     美和子

風の中香気の混じる花野かな    美和子

また明日と父に残して秋の暮    美和子

秋澄んでゆっくり伸ばすアキレス腱 モトコ

陽の赤の染み込んでゆく薄紅葉   モトコ

パノラマの秋天環状交差点     モトコ

萩の庭抹茶に憩う美浜園       桜子

竹籠に活けしコスモス和の極み    桜子

ベランダに咲いて名はキバナコスモス 桜子

コスモスや風にも負けぬしたたかさ  澄江

流れ星両手を広げ待つ子をり     澄江

京の旅朱の服しのぐ紅葉寺      澄江

夕さりの雲の高さに雁の棹      一広

騙し絵にだまされ歩く良夜かな    一広

新涼や腹に一物なき土偶       一広

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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com