シャーロット俳句勉強会- 1月度作品抄~2022

俳句と父の思い出

私が俳句を初めて教わったのは夫の父親からであった。父は75歳から20年間

俳句に没頭し、多作多捨を実践、また、これを指導の柱とされた。故郷の佐渡を

こよなく愛し、生涯佐渡を離れることは無かった。

アメリカで俳句を始めて先ず戸惑ったのは、沢山の読めない漢字に出会ったことで

あったが、辞書で確認していく中で日本語の奥深さを知る事にもなった。

アメリカ時代を過ごした家の庭の一角に小さな句碑がある。

    犬を抱く玩具のごとき白夜かな     政春

俳句を考える時、いつも浮かぶ風景と父への思い出です。    桜子

1月の作品抄です

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選句され良き年予感初句会      清裕

いきつけのカフェの賑はひ春小袖   清裕

石灰の白線たどる初詣        清裕

早暁や朽ちし葉飾る霜白き      千恵

小さき手で振るさよならや冬の雨   千恵

初夢や昔のままの彼が居る      千恵

大服に梅干し一つ福の玉       美幸

長年をねぎらふ膳や年新た      美幸

古き友集め女子会女正月       美幸

毛糸編む傍には母のゐるやうな    淳子

枕辺に友の便りの初日の出      淳子

遠きほど心を寄せて初句会      淳子

嬰の声また賑やかに芋頭       敬子

親や子に会へる嬉しさ三日かな    敬子

善哉を温め直して女正月       敬子

獅子舞や四角い貌で丸く舞ふ    かずみ

もしかしてモスラになるの紅草石蚕 かずみ

デパ地下のスイーツ六つ女正月   かずみ

ゆつたりと轆轤を廻す女正月    美和子

初夢や一人にやけてゐるやうな   美和子

半べそもやつと一枚手にかるた   美和子

招かれて正月の膳2年ぶり      桜子

数日後に生け花の礼女正月      桜子

しんしんと雪国のごと休息日     桜子

初夢に良き夢託す守り札       澄江

子は育つ定年ありやお年玉      澄江

樹々吠える夜つぴて吠える虎落笛   澄江

雲走るかぎりは旅ぞ草の絮      一広

煤逃げやちよつと家出の気分して   一広

白が好き全き白き年新た       一広

 

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。ご連絡下さい

鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com