シャーロット俳句勉強会-9月度作品抄 2021

葡萄の美味しい季節;

米国に越して来た頃、誰もが葡萄を皮ごと食べる事に驚いた。日本では、皮から中身を押し出して食べるのが当然だったので、皮ごとポイと口に放る米国人の姿に「さすがワイルド」と目を丸くしたものだ。実のところ米国産は皮が薄くて中身が堅く、種なしでそのまま食べられる品種なのである。プチッと弾けるみずみずしい皮と、サクリと爽やかな米国の葡萄の食感は今では大好物。

旬の葡萄が出回り始めた夏から、冷蔵庫の葡萄在庫は切らしていない。洗って入れておくと、誰の仕業かいつの間にやら減っている。冷蔵庫を開ける度のつまみ食いもまた一興。 モトコ

*

まづ置いておけば必ず減る葡萄      稲畑 汀子

*

*

9月の作品抄ですー

畦道はここと教える曼珠沙華     清裕

秋祭り老いが指揮とる寄付集め    清裕

言葉無き喪服の列や秋暑し      清裕

虫の声帰りの道は子を背なに     千恵

畦道にともしび一つ曼珠沙華     千恵

秋空にフリーハンドの雲遊ぶ     千恵

父の笑み映して欲しや今日の月    美幸

あるじ居ぬ部屋にも優し秋の風       美幸

天体ショー見るが如きに秋落暉       美幸

虫の声次から次と明け知らず     淳子

茶屋街や着物姿のさやけくて     淳子

宵の月流るる雲と隠れん坊      淳子

直売の声賑やかに葡萄畑       敬子

叩きたし叩きたくなし蚊の名残    敬子

名月の語り返してくれさうな     敬子

ジェットラグ午前三時のちんちろりん かずみ

長き夜の夫二度見する顔パック    かずみ

野分聞く残りカレーで済ます夕    かずみ

山里の大きな闇の虫しぐれ      美和子

紫蘇の実の小皿の並ぶ二人膳     美和子

星月夜寝転んでみる長ベンチ     美和子

ペディキュアの剥がれていたりきりぎりす

モトコ

今朝の秋寝癖に乗せる蒸しタオル  モトコ

聞き流す噂話や木樵虫       モトコ

コロナ禍の手作り団子月夜かな      桜子

守れいのち前例のない野分かな      桜子

黒蒲萄病む女の力となれ         桜子

群なれど何故か寂しき彼岸花    百々代

閃々と秋の海原一人旅          百々代

母の言ますます深し秋深し     百々代

名月や寂しき程に美しく         澄江

ちぎれ葉の飛び交ふ様や初嵐       澄江

高階の窓に届きし虫の声         澄江

空蝉は銃後の守り爪硬き         一広

ずさりしてスカイツリーや秋高し     一広

がちやがちやが鳴くもう子らが来る頃か 一広

*

*

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。ご連絡下さい

鈴木一広(Kazuhiro SuzukiEmailka.yariho3182@gmail.com