日本の熱海の土砂災害で世界の方々からお見舞いが届きました。
やはりを実情と実態をお知らせする必要を感じました。熱海の中心部から山ひとつ離れた郊外での土壌崩壊の話です。富士噴火の溶岩で出来た強固な土地への違法な瓦礫を含む大量の盛り土崩落です。
熱海に自然災害は起こっておらず明らかな人災でした。更に熱海市の不幸は報道等の曖昧さで災害が熱海市の中心部のという印象を与え、熱海の街はコロナ過の時を越す寂しい街になっています。
今の熱海は人災と風評被害に泣いているが実態です。市民一同被災者救済に全力を挙げています。又外部からの支援も活発です。それは正に感動物です。熱海は必ず必ず立ち直ります。
現代の世に人災と風評被害は本当の敵なのかも知れません、自然を守り自然に癒されている我々俳句仲間こそ支援の支えになりたいと思います。
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7月の作品抄ですー
プロ棋士の扇子止まるや絶妙手 清裕
全長を見せたる蛇の潔さ 清裕
胸に落つ寝苦しき夜の団扇かな 清裕
落雷に浮かぶ稜線闇の空 千恵
サングラススター気取りで子のポーズ 千恵
夏山や蹄の響きと鳥の声 千恵
麦秋やオリンピックに実りあれ 美幸
稲妻の走るは今宵の空のショー 美幸
乱れ咲く建国の日の花火かな 美幸
夕立の止みて涙の晴れるごと 淳子
ハンカチの白より白き梅雨の蝶 淳子
背伸びする毎に玉解く芭蕉かな 淳子
亀の子の右往左往と交差点 敬子
黒南風や磯の香運ぶ旅の宿 敬子
苦々しまた洗濯や大夕立 敬子
白南風や愛艇の名はParadise かずみ
年金の申請終へて生ビール かずみ
納骨の涙隠すのサングラス かずみ
窓の外小鹿鳴く声夜の更けて イサ子
すぐ飽きて右手左手子の団扇 イサ子
短夜や寝返りばかりで明けを知り イサ子
July 4th あちらこちらと鳴る花火 美和子
熱帯夜犬も寝言で目覚めけり 美和子
朝涼に五つ数への 深呼吸 美和子
白南風や行列長き直売所 モトコ
大花火猫は隠れる天袋 モトコ
持ち帰るインドカレーや土用凪 モトコ
青畳の匂い嬉しや風炉茶飲む 桜子
常しえの友情はぐくむ砂日傘 桜子
旅初日土産買い足す星涼し 桜子
梅雨の日々心にも又雨の雲 百々代
島々を浮き上がらせて夏霞 百々代
お出かけの前のマニキュア古団扇 百々代
眩しさに一寸お洒落なサングラス 澄江
山青葉狼煙のごとく雲立てり 澄江
昼目覚朝か昼かと微睡みぬ 澄江
蟻と蟻出会頭の立ち話 一広
静けさに蛍の呼応聞こえさう 一広
重たげな牛の鳴き声麦の秋 一広