昨今の世の騒ぎ、例の新コロナウイルスの脅威ですがある意味では自然の出来事なのかも知れません。
以前から学者達が警鐘を鳴らして来た人類の最後の敵はウイルスとの戦いになる。
この自然な出来事が起きたに過ぎません。万物の霊長である人類、神の忠告にも関わらず自然界を自由に操り高度な武器を操り自分たちに不都合な動植物の全てを抹殺し万物の頂点に立った人類、最後は見えない微生物との戦いになります。
この結末は、人類の10倍も100倍も長寿の大木達がじっと見守っています。
私たちは醜い争いで無く神に感謝し自然を愛でる季語を持つ文学に邁進し、自然の中を逞しく生きて行きましょう。
―4月の作品抄ですー
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春耕や休み休みの畝ひとつ 清裕
ひな壇を子猫巧みに昇り降り 清裕
振り下ろす鍬を寸止めつつみ草 清裕
猫の子や我がもの顔で通り過ぎ 千恵
友便り桜隠しを窓越しに 千恵
ドアノブに紙巻き回す春の午後 千恵
早咲きの桜に願ふ無事平和 美幸
歩きたし桜しべ降るあの小道 美幸
残る鴨定めの如く空仰ぐ 美幸
春の陽を受けて弾ける小鳥かな 淳子
お味噌汁浮かぶ胡葱まぶしかり 淳子
夜桜や見せることなく去りにけり 淳子
店先に郷里のあさり並びけり 敬子
竹の秋孤独の壺と化す下宿 敬子
風やさし聖歌の調べ病棟に 敬子
内側は真珠の輝き栄螺かな かずみ
春の蠅一泊二日のかくれんぼ かずみ
自主隔離凧は奔放より高く かずみ
菜の花や通園バスの止まる丘 恵利奈
のびのびと在宅ワーク春の昼 恵利奈
苗札が一つ増えるや日々楽し 恵利奈
ハイポーズ笑顔を重ね八重桜 イサ子
引き潮に皆でくり出す潮干狩り イサ子
躑躅咲く丘を越ゆれば今日の宿 イサ子
節分や行く先々は汚染地区 桜子
世界中コロナ蔓延春愁い 桜子
外出禁止令今日は草取り躑躅咲く 桜子
花蘇芳小さき花の寄添いて 美和子
たどり着く第二の郷の春夕焼 美和子
春眠や秒針の音の遠きより 美和子
夏近しパイ焼き立ての香り立つ 由美
花待たず志村けん氏のそっと逝き 由美
リモート礼拝祈りは深し復活祭 由美
袖口の鉛筆汚れ花は葉に モトコ
小遣いの皮算用や春の昼 モトコ
脇役になりきれぬ青アスパラガス モトコ
大勢もいつしか一人潮干狩り 一広
遠足は野に歌が来る子ら連れて 一広
入学児また見せたくて前後ろ 一広
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お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。下記迄ご連絡下さい。
鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com