シャーロット俳句勉強会 -2月度作品抄 2022

今月の兼題に冬の季語(鬼やらい)を入れました。寒さがまだまだ続きます。

「鬼やらい」、アメリカに来た当初は、子供達の為にもと豆撒きをしてきました。子供の成長で豆撒きをしなくなった反面、俳句を始めたことで、豆撒きの習慣に興味が湧き、調べると、「鬼は外」は言わない地方があることが判りました。郷里、名古屋の大須観音では「鬼は外」は禁句で叫ぶのは「福は内」だけです。

有名な成田山新勝寺でも「福は内」だけのようです。この寒空に「鬼は外」では鬼が可哀想ですよね。それはさておき、鬼は悪の印象もありますが、人とは思えない程優れた才能の人を「鬼才」と呼びます。鬼はまた悪魔退治も致します。

病む妻の裾に豆撒く四粒ほど  秋元 不死男

春を待つ豆撒きにはこんな静かな句もあります。  一広

2月の作品抄です

植木鉢日差しに向ける余寒かな     清裕

冬晴れ間指先に住む静電気       清裕

プロ棋士の盤上没我冬の陣       清裕

鳥のこゑ冴へて聞こゆる余寒かな    千恵

公園に親子の姿春うらら        千恵

木々の葉を眩しきほどに薄氷      千恵

早咲きの知らせとあれど余寒なる    美幸

会ひたいと願ひを胸に福寿草      美幸

まんさくや進め進めと言ふやうで    美幸

愛猫の逝きて余寒の消えやらず     淳子

まとふれば母と見まがふ春ショール   淳子

ゆるゆると車窓掠める春の駒      淳子

この余寒刈上げ六ミリと宣言す     敬子

剪定は遠隔操作母の声         敬子

春兆すニューテイストの歯磨き粉    敬子

告白の夕日の中の蕗の薹        かずみ

受験終えポーカーフェースを解きにけり かずみ

余寒なほ半身浴で毒を出し       かずみ

余寒かな愛犬の紐袖に入れ       美和子

春きざす小石の並ぶ百日膳       美和子

鴬餅母の手になる柔らかさ       美和子

一人っ子孤独をじつと待つ雪解     桜子

老の手に触れてしみじみ余寒かな    桜子

乱れ世や三寒四温も無きままに     桜子

父の声追ふ子の声や鬼は外       澄江

春泥や子は泥んこで夕餉まで      澄江

陽を受けてもう疲れたか雪達磨     澄江

いつまでも居座るコロナ鬼は外     祐子

せせらぎをうぶ毛で誘ふ猫柳      祐子

いつの間にお隣さんの梅ふふむ     祐子

隠したきことこんなにも春の雪     一広

山国の俚言もからめ雪解川       一広

父に会ふ道もどかしき蜷の道      一広

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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com