シャーロット俳句勉強会〜2018年4月の作品抄

ノースカロライナ州シャーロット俳句勉強会より、四月度の作品抄をお送り致します。日本の四月は入学シーズン、私ども俳句勉強会も新学期のスタート、新入生の心構えで勉強に入りました。気持ちも一新、今までの殻をするりと抜けて新しい境地に踏み込みたいと意気込んでいます。

俳句の先達、芭蕉は晩年になっても常に新しきを求め、「昨日までの私は嫌いだ!」と言って新しさを求めたといわれる。「誰も言わなかった言葉、深く思いを尽くさないと判らない言葉、だけど読者に通ずる言葉の探求」そんな気持ちを持って前進致します。牛歩どころか蝸牛の早さでも大丈夫!今年も前進いたします。           勉強会一同

 

―作品抄―

川沿ひを父と一緒の春灯し         美幸

里帰り桜餅にも迎へられ          美幸

母子草母の背に手のまはり道        美幸

あの声の主はいづこぞ花見鳥        千恵

山里は色競ひ合ふ桃の花          千恵

蒲公英の絮毛はまろし野のだんご      千恵

我が庭に移し健やかなる蓬         淳子

録音に鶯の声友の声            淳子

手術前覚悟決めたる花衣          淳子

ひこばゆの気ままな遊び風を呼び      敬子

花の雲あかね雲とのシンフォニー      敬子

がんばれの文字はためかせ桜まじ      敬子

どれどれと腰を屈むる野蒜摘み      きなこ

丸き背を猫逆立てる花曇         きなこ

泣き止まぬ子に風を吹く風車       きなこ

遠霞昨日の尾根を木々の間に       イサ子

古民家を包むが如し藤の花        イサ子

里山に絵の具の欲しや藤の花       イサ子

わかるようかくしておこう染卵      かずみ

広き肩小さくもたれ花疲れ        かずみ

長旅に如何でしたと桜餅         かずみ

お茶花に庭のひと枝白躑躅         桜子

万愚節寿司が自慢の洋食屋         桜子

裏木戸の道暮れ残す夕桜          桜子

水温むすれすれに飛ぶ風切羽       恵利奈

岐阜蝶の舞ひはじむなり辛夷咲く     恵利奈

突風に藤と吹かるる家路かな       恵利奈

ふらここの子らは空飛ぶ未来の子      一広

天涯の地にかぐはしき沈丁花        一広

しやぼん玉どれもが同じ空を持ち      一広

 

俳句勉強会へのいざない!

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