俳句会からのご挨拶：

今年もクリスマスの歌が流れる季節となりました。この一年間、俳句の仲間も全員元気で、楽しく、国境を越え、それぞれの生活環境の中で俳句と言う共通の世界に遊んで参りました。ＷＥＢ掲載という幸運にもめぐまれ、自分たちの

 

句を別世界にお住いの方々へもお届けする事が出来ました。

一年間の長丁場、幾つもの秀句、珍句も生まれました。残念ながら珍句は推敲のお蔭で修正され凡句に変身、世間様への恥を逃れてまいりました。新年もまた常に新しきを目指し、秀句は勿論のこと珍句なれども秀句をめざしより一層の修練を続けます。この一年間、ＷＥＢでのご支援を頂きましたＮＰＯ法人サザンブリッジ（ＳＢＩ）のスタッフの皆様に改めてお礼申し上げます。　（俳句会代表：Kazu)

それではシャーロット俳句の会より2017年最後、12月度の作品抄をお届けします。

色褪せしいつもの道の冬木立　　　　　　 美幸

うたた寝の誘ふ夢の冬日向　　　　　　      美幸

日短小さき手をひく散歩道　　　　　　 　 美幸

一灯に今年も招き薬喰　　　　　　　　     千恵

茶の花や父母の写真も床の間に　　　　　  千恵

お帰りに答うる生家御講凪　　　　　　　  千恵

陽だまりに居場所を見つけ炬燵猫 　　　      淳子

やるべきをまだまだ残し日記果つ　　  　 淳子

重ね着を脱ぐのは皮を剥ぐ心地　　　　　 淳子

小春日や御手洗川に漂う葉　　　　　　　 敬子

枯葉積み疲れも知らぬ子のはしゃぎ　　　  敬子

菜を刻む窓辺にホワイトクリスマス　　　   敬子

山路や音も十色に落葉踏む　　　　　　　 精孝

大空に光の絵図を冬の空　   　　　　　　　 精孝

「大寒小寒」子等の歌聞く年の暮　　　　    精孝

旅の友羽毛蒲団のおもてなし　　　　　　    きなこ

クリスマスツリーの小さき我が家かな　　    きなこ

ブーツ履き何かせはしき１２月　　　　　　きなこ

枯葉雨風を誘いてなお激し          　　　　　 イサ子

何もかも捨てし冬木の強さかな            　　　 イサ子

短きは古き友呼ぶ年忘　　　　　 　　　　　イサ子

カラオケ機出番待てぬと年忘　　　　             由美

聖樹の灯きらめき神の声の降る　　　　 　　 由美

雑踏の街よ生家よ１２月　　　　　　 　 　　由美

夜鳴蕎麦五臓六腑に滑り込む　　　　　     　かずみ

街中がポインセチアに奪はれし　　　　　 　 かずみ

窓一枚二枚と磨く冬うらら　　　　　　　    かずみ

クリスマス銀で仕上げの飾り花　　　　　　  桜子

燐家には負けじと励む落葉搔                               桜子

植ゑ替えて待つ球根の未来かな　　　　　　  桜子

凍空に光の模様果てしなく　　　　　　　　  恵利奈

母の息あかぎれの手に小さき手に　　　　　  恵利奈

母風邪の聖夜の巷はなやかに　　　　　　　   恵利奈

まな板の音軽やかに冬日向　　　　　　　　    一広

ラファエロの目が追うてくる冬館　　　　　    一広

浮寝鳥旅の翼を水まかせ　　　        　　　　    一広

 

☆自分の気持ちを素直に現す…..ゆったりとした目でまわりを見渡してみませんか？

俳句は難しそう….自分にはきっと無理だろう〜…..決してそんなことはありません。                　

まずは興味をもつことから始まります。『俳句を詠んでみたいな』と思った方はお気軽にご相談ください。

お問い合わせ先：KAZU SUZUKI
<ka.yariho3182@gmail.com>