☆Charlotte Haiku Group (Japanese poetry) November ,2015 report☆
いよいよ今年も残すところ1ヶ月となりました。『心が亡びる』と書いて、 「忙しい」という漢字になります。確かに今から新年に向けて、なにかと多忙な季節になりますが、どうぞ、この俳句会の作品で、その忙しい心が少しでも癒されることを祈ります。
それでは11月の俳句会の作品をご紹介しましょう。
シャーロット俳句勉強会―11月作品抄
海外会員の作品
木々の間に灯に似て冬紅葉 未来
古寺塀に灯と見ゆあけびかな 未来
母の目の開くるを待つや秋時雨 未来(*)
一瞬の冬夕焼けのきよらかさ 花水木
懐かしき友と歩むや冬紅葉 花水木
駆け出せば銀杏落葉の小径かな 花水木
隙間風何かさみしく吹き抜けて 三日月
寒曉の居間隅々の琥珀色 三日月
人里の灯揺らぐ枯木山 三日月
銀杏を友と分け合ふ日暮れ道 精孝
落葉踏み皆で歌った山の道 精孝
文化の日今日も準備の合唱歌 精孝
(*)未来さんはお母さんの様子が思わしくなく、
シャーロット会員の作品
野菊にも野菊の一生雨を待つ 啓子
ふたまはり小さき柿ねとたなごころ 啓子
空澄むや名もなき川辺逍遥す 啓子
ジャズライブ余韻を残す冬の月 由美
差し入れは友の好みののっぺ汁 由美
鯛焼きは白がいいなと父ぽつり 由美
落葉掃く迎へる人もなきままに イサ子
冬の坂白き息して人の過ぐ イサ子
ならい吹く巣づくりの枝落ちにけり イサ子
雑踏が二つに割れて千歳飴 一広
おこしやす都大路の秋さなか 一広
銃に泣く民のありけりそぞろ寒 一広
あなたもご一緒に俳句を詠んでみませんか?
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
Kazu Suzuki: ka.yariho3182@gmail.com