桜の美しい季節になりました。
今月もシャーロット俳句勉強会から季節の俳句をお届けしましょう。
杖忘れ杖に頼らず春の野辺 百々代
薔薇の芽や夢と現の交差点 百々代
青踏んで祖父の手による握飯 百々代
父の手に昔の力父子草 美幸
百千鳥賑やかなのはこの辺り 美幸
花冷の長き廊下や父の部屋 美幸
春一番シャツもサルサを舞ひはじむ 千恵
人も風も波ものたりと春の磯 千恵
幼な手でお供へしたき雛あられ 千恵
手の中のはや膨らみぬ芽山椒 淳子
夢に見る犀川土手の花見客 淳子
夢現耳を掠める春蚊かな 淳子
春光のはじける窓辺のぞみ号 敬子
祭過ぎ置きざれされしひひなかな 敬子
遅き日の荷造り心も確と締め 敬子
挨拶の途切れ手を振る春の雪 きなこ
元気でと再会誓ふなごり雪 きなこ
粛々とこの世に生きてすみれ草 きなこ
飛行機雲霞の中へ消え行けり イサ子
朝霞まだ点りゐる塔灯 イサ子
巣立ち鳥風に任せの初飛行 イサ子
朝寝坊猫より伸びる背も見せて かずみ
初蝶やけふは良いことありさうな かずみ
早緑の若布の香り立つ朝餉 かずみ
初授業心新たに花活ける 桜子
伐採の空のひろごる春の庭 桜子
庭の松静かに鳴りし東風受けて 桜子
雛祭子らの思ひ出またひとつ 恵利奈
をさな子の掴まんとして春の雪 恵利奈
この地にも香る沈丁母恋し 恵利奈
半仙戯山蹴るやうに引くやうに 一広
故郷の風やも吊し雛揺らす 一広
水の旅少年期てふ雪解川 一広
☆俳句は難しそう….自分にはきっと無理だろう〜…..決してそんなことはありません。
まずは興味をもつことから始まります。『俳句に興味がある方、俳句を詠んでみたいなと思う方』
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