立春、節分も過ぎ、いよいよ春が始まりました。ただ、春と言え2月の空はまだまだ冬空の色ですが、俳句では春です。春の歳時記に従ってうららかな春を詠いましょう。
節分と言えば豆撒きがあります。「鬼は外、福は内」と日本が懐かしくなります。でも皆さん「福は外、鬼は内」という掛け声もあります。ご存知京都の福知山市、ここの大原神社の豆撒きがそうです
福を家だけに留めないで外へ出て多くの家々に福をもたらせてあげたいものです。我々も一人でも多くの人に福が舞い込むような句を皆様に届けたいものです。
踏み出せし足をとられて薄氷 百々代
節分や心の中の鬼払ふ 百々代
枯野道鏡のやうな水流る 百々代
雛菊の黄色眩しや中華街 美幸
父の予後受ける北窓開きけり 美幸
雛なるぞ豆にも衣装の豆の雛 美幸
豆打や父母への供へ終えてより 千恵
雑巾のしゃちほこ立つも睦月なる 千恵
春炬燵見てはならない夢の覚め 千恵
春めきて大樹は鳥のシンフォニー 淳子
春の雪深きに郷の母のこと 淳子
春の雪の遠吠え恐し魔女に似て 淳子
売地なるされど忘れづ梅香る 敬子
イヤリング色甘やかに春きざす 敬子
若者の荷を下ろしてや大試験 敬子
手のひらの数える程の蕗の薹 きなこ
庭先に人の声する寒の明け きなこ 「
旅最中帽子押さへる春一番 きなこ
鳥食らふ丹精の木瓜咲きたるも イサ子
子ら跳ねてかばかりの雪泥んこに イサ子
コーヒーの香には敵はぬ朝寝坊 イサ子
淡雪を纏ひすっくと立てる富士 かずみ
咲きはじむ河津の花よ紅さして かずみ
ゆっくりと眉引く朝や春日射し かずみ
風呂敷の中の一品風呂吹き 桜子
乗り換へて霰降るなか山宿へ 桜子
冬茜銀座の寿司屋発つ日前 桜子
冬天を突き抜けるごとホームラン 恵利奈
バレンタインデー友に託せしチョコレート 恵利奈
れんげ畑おさげの三つ見え隠れ 恵利奈
語部のこんな声やと雪をんな 一広
一村を鶏の声とす初茜 一広
鷹化して鳩となる野の牛啼けり 一広
☆俳句は難しそう….自分にはきっと無理だろう〜…..決してそんなことはありません。
まずは興味をもつことから始まります。『俳句に興味がある方、俳句を詠んでみたいなと思う方』
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