シャーロット俳句会〜2017年2月品集〜Charlotte, North Carolina

☆Charlotte Haiku Group (Japanese poetry)February, 2017 report☆

シャーロット俳句勉強会―2月度作品抄

海外会員の作品

鬼やらひ父はゐてよと言ふ想ひ            千恵

春立ちて永遠の旅なる父送る       千恵

おかへりが今なほ耳に春の庭       千恵 (*)

荷造りの心弾ます春の雪         美幸

再任の地にて待つやも雛揃        美幸

寒戻る抽斗さぐる母のため        美幸

遠来の家族もこぞり福寿草        淳子

老ひ猫のますます丸く膝ぬくし      淳子

石垣をさらりと垂れて迎春花       淳子

若布汁祖母のぬくもり今もなほ      精孝

初雪や新聞配達思ひ出す         精孝

紅梅のかほりのもとに座禅せり      精孝

 

 

シャーロット会員の作品抄

七枚の花弁に幸あれ紅椿         きなこ

首飾り直しつなげて玉椿         きなこ

母の手にふはりと乗りし紙風船      きなこ

柊の高き垣根の古き家          イサ子

春帽子先行く足も軽やかに              イサ子

庭に声先づ咲きはじむ梨の花       イサ子

洗礼を終へ濡髪の風光る         由美

沈黙の強き問いかけ踏絵の図       由美

バレンタイン騒ぎの郷の地を踏めり    由美

おでん鍋頭寄せ合ふ品定め        かずみ

ふらここの押す子乗る子の頬紅し     かずみ

着ぶくれのよっこらしょが口の端に    かずみ

健康とちょっと言ひ訳お年酒       みどり

毛糸編む誰の物ねと子の寄りぬ      みどり

鬼やらひ父と判りてまた泣く子      みどり

一人居の春立つ中をおしゃれ着に        桜子

初釜のなごみを運ぶ菓子ひとつ      桜子

春風に術後の兄の声うれし        桜子

鬼やらひ老いたる鬼を追ふも老い     一広

三猿のひとりぽっちの日向ぼこ      一広

あの幅は飛び越せさうな春の川      一広

(*)今月の一句

おかへりが今なほ耳に春の庭     千恵

年も明けてまだ春の浅い中、千恵さんは急遽里帰りをされました。そこで我が家の春の庭にはまだ誰かの声が聞こえる様だと詠んでいます。

故郷に帰ればいつも聞けた懐かしい声が今も耳に残っている。掲句の前の句からお父さんの逝去が判ります。春の庭に降りたつと、おかへりと言うお父さんのあの声が今も聞こえるようです。「今なほ耳に」とだけ詠まれた素晴らしく省略の効いた句です。

 

俳句は難しくて自分には無理!と思っていらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。

まずは興味をもつことから…

俳句を詠んでみたいな、と思った方はぜひお気軽にご相談ください。

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