シャーロット俳句勉強会 – 7月度作品抄 2019

海に山に楽しい夏休み、楽しい事のついでに実は7月は日本で新しいことが沢山始まった月なのです。アイスクリームの始まり、ビヤホール、野球のナイター、林間学校、国定公園、神前結婚式、赤ちゃんコンクール迄、そして鎌倉幕府が開かれたのも、日本がオリンピックに初めて参加したのも7月です。また、江戸が東京となったのもこの月、何か新しい事の続き、新しい言葉の発見で斬新的な句が生まれそうです。

―七月の作品抄ですー

元号の替わるも知らず蛙鳴く         清裕

はとバスや見知らぬ人と初夏の首都      清裕

浜木綿の花の揺れるや海荒れる        清裕

雪渓を追ふ右左展望車            美幸

まいまいのたどる手すりに映る葉を      美幸

庭園にしばし陽の射す半夏生         美幸

短夜を嬰をあやして夜もすがら        千恵

須具利の実口をすぼめど楽しかり       千恵

水撒きや庭に真珠を撒く如し         千恵

シュノーケリング魚と遊ぶ夏の海           淳子

マルタ島片蔭過ぎる朝の風              淳子

雨の橋ゆるりと渡る蝸牛           淳子

厨ではパイナップルの香立つ頃        敬子

丹精の田畑沈めて男梅雨           敬子

お見舞いの人の香なるや鹿の子百合      敬子

木下闇花いっぱいの誕生会          桜子

氷菓食む子育論を語る友           桜子

テントなか驟雨も楽し山の旅         桜子

虫除けのスプレーにむせ猛暑かな      かずみ

夕立やしばしカフェのジャズピアノ     かずみ

蝉しぐれ夜の献立まとまらず        かずみ

炎天下管制塔の指示は未だ         恵利奈

終日の重し引っ越しソーダ水        恵利奈

夏の夜を波濤けたてて巡視船        恵利奈

踏む毎にリズムもかろし夏落葉       イサ子

初挑戦モータースキーの夏の海       イサ子

万緑に見え隠れする一軒家         イサ子

炎昼やストーム去りて冷気満つ       美和子

珊瑚婚滝を背にしてとるポーズ       美和子

片蔭へ急げ急げと愛犬も          美和子

古写真芍薬のごと立ちし母          由美

日本語教授親子共共夏期講座         由美

居眠るも楽しんでをり夏狂言         由美

サイレンの遠ざかる音胡瓜噛む          モトコ

ランドセル放り飛び出す梅雨晴間         モトコ

鬼ごっこサバンナとなる夏座敷          モトコ

錆びてなほ梔子の香よ里心          一広

落日を見たくて西へ親鴉           一広

夏野行くせせらぎいつか歌となる       一広

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お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。下記迄ご連絡下さい。

鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com