子規と野球;短い人生で日本俳句の再興をなしえた子規の功績は誰もがみとめる。でも多くの人の脳裏には野球に掛けた子規の生き様も残っている。早くから野球に挑み、彼自身選手として活躍、日本の野球普及に努めた。
彼により多くの野球語が残った。打者、走者、四球、直球、など英語が日本語になった。結核による喀血、バットを捨てペンを持ち俳句で生きた。日本野球の祖、明治の熱血漢子規は、2002年彼の没後100年目、平成になって野球殿堂入りを果たした。病魔と戦いながらも元気だった彼、沢山の野球の句も残している。 一広
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球うける極秘は風の柳かな 子規
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令和5年の最後、12月度の作品抄です
ほどほどの日々過ぎ行きて年暮れる 清裕
年の瀬やいつしか増えし医者通い 清裕
日向ぼこ戦の国へ安らぎを 清裕
積もりゆく雪しんしんと夜も更けて 千恵
子の聖樹ツリートップを先ず決めて 千恵
寒椿寄り添ひ会うて咲きにけり 千恵
冬ぬくし腕に抱える服増えて 美幸
落葉掃き箒の先で舞ふ銀杏 美幸
冬紅葉家康公の城の守り 美幸
宅配のバイトの散らす落葉かな 敬子
二歳児の両手で握る吸入器 敬子
冬日向カップ片手で探す席 敬子
スキーバス目覚めの窓の銀世界 美和子
100円ペン滑り出し良し賀状書く 美和子
ママちゃりを漕いで漕いでの年用意 美和子
丘にきて手も届きさう冬夕焼け イサ子
宅配の車も増えし師走なる イサ子
夜咄や明日嫁ぐ娘も加はりし イサ子
戦争の起きない世なれ年歩む 桜子
助けられ何かを始む師走かな 桜子
異常なる暖冬のちの不気味かな 桜子
リハビリの励む運動冬ぬくし 澄江
待ち侘びる娘家族や年の暮 澄江
街路樹や季節待ちをり枯木立 澄江
子規をらば話は野球萩の庭 一広
大海を紺碧にせり寒日和 一広
千と咲く山茶花万と散りをりぬ 一広
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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com