シャーロット俳句勉強会 -7月度作品抄 2022

先月、3年ぶりに故郷の海を見ました。

私の故郷はいわゆる湘南海岸と呼ばれている神奈川県の茅ヶ崎です。

天気の良い日は、左手に江ノ島、正面に烏帽子岩、そして右手には富士山を眺めることも出来、絶景です。

浜には釣り人、犬連れの人、海にはサーファー、この海を楽しむ人々が大勢います。この景色を見ると、日本に帰って来たなと心が和みます。

この大好きな海の景色を見ていると、日本に帰りたくなってしまいます。 - 美和子

           戻り来て瀬戸の夏海絵の如し 高浜虚子

7月の作品抄です

魚の目の痛み和らぐ素足かな    清裕

短冊はひらがなだけの星祭り    清裕

立葵いつしか子らを見おろして   清裕

父のやう頭を上げて平泳ぎ     千恵

冷やし西瓜皮際までもかぶりつく  千恵

草いきれすつと横切る猫の影    千恵

父のそば湧く蝉時雨指定席     美幸

サイダーを飲み干し思ふ父のこと  美幸

百日草百日先に思ひ馳せ      美幸

薄衣母を偲んで断つ仕付け     淳子

やんはりと木漏れ陽揺れる夏座敷  淳子

空蝉や声懐かしく空を見る     淳子

枕元手探りの水熱帯夜       敬子

遠雷に眠れぬ子の背さすりつつ   敬子

父見舞ふ痩せた甚平父見舞ふ    敬子

妹の助手席で見る夏の空     美和子

蕗煮るや味見確かむ姉妹     美和子

夏霞改札口の別れかな      美和子

異国にて数多の体験キャンプかな  桜子

石南花の岩山に座し誇らしげ    桜子

英語にて胡瓜の海苔巻教へけり   桜子

七夕や笹見えぬほど子の願ひ    澄江

神々しブルームーンや小浜島    澄江

病む人に願ひを込めて今日の月   澄江

湯上りの甘菓子我が家の夏の景   祐子

熱帯夜今朝も起こさる枕汗     祐子

雷鳴に転ぶが如き子の走り     祐子

胡瓜揉む手で聞く子らの暮し向き  一広

どんと鳴る裏窓響く川開き     一広

子を寝かすところ風鈴鳴るところ  一広

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。ご連絡下さい

 鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com