シャーロット俳句勉強会 -4月度作品抄 2023

春は桜、海外にいると日本への思いもひとしおです。アメリカにもドイツにも日本から寄贈された桜が見られ日本人の誇りです。

 

メキシコからも日本の桜寄贈の話はあったのですが、気候等の理由で実現できず。代わりに、メキシコではブラジル産のジャカランダの花が日本人に桜気分を味あわせてくれます。ジャカランダ祭りは熱海にもあるようで、花は世界中の人々の心を癒します。熱海の桜もヒマラヤやイタリアからの移植と聞く、今は日本の染井吉野に混じり春を彩っています。

今年の春は両親の七回忌を日本の桜の下で執り行うことが出来ました。

日本で見る日本の桜はやはり心に沁みます。                              千恵

 

さくら咲いて、なるほど日本の春で 

               ~種田山頭火

 

4月度の作品抄です

 

 

先がけて咲きたる桜盛んなり     清裕

花の道歩み止めてはまた歩む     清裕

通学路下見の親子春を行く      清裕

花吹雪響くお経の七回忌       千恵

並んだと吾子の歌声チューリップ   千恵

蒲公英を避けるやさしさ車椅子    千恵

桜しべ降りこの一面も桜色      美幸

風光る手を振る二人煌めいて     美幸

春日傘分け合ふ二人の散歩道     美幸

改装の玄関先に落椿         敬子

花冷えや慣れぬ勤めに慣れぬ椅子   敬子

カステラを口いつぱいに復活祭    敬子

対岸の塔に棚引く花の雲      美和子

春望やただ揺り椅子に揺られおり  美和子

嘘つきの嘘のつけない四月馬鹿   美和子

朝寝坊コーヒー抜きの春霞     イサ子

芝生伸び鳥も獣もかくれんぼ    イサ子

衣替へ抽斗引いてまた押して    イサ子

春うらら車椅子での深呼吸      桜子

葉桜まで三週間の記録かな      桜子

日没の桜としばし向き合へり     桜子

麗らかや背中いっぱいランドセル   澄江

芽吹き時溢れんばかりの雑木林     澄江

遠き日よ又訪ねたき花の雲       澄江

両足を天に突き上ぐ半仙戯      一広

啓蟄や子らの歌声そこかしこ     一広

再会のハグ繰り返す走馬灯      一広

 

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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com