シャーロット俳句勉強会 -3月度作品抄 2023

今月のエッセイ当番は私、何を書こうかと考えている内に眠くなくなりました。おまけに先程からごうごうと風が吹き荒れ、益々目が冴える。 そう言えば、今日は本当に暖かかった。この風は春一番なのだろうか。

俳句に親しむと季節に敏感になります。春一番の後は一寸冷え込み又南から強風がきます。 春二番です。 気象庁が知らせるのは春一番のみですが、自然に敏感な俳句、俳句の季語集には春三番まであるのです。

春の季節を敏感に知らせる春の風、、、本当の春はもう目の前です。  美幸

春一番歌い出したる地球かな  仙田 洋子

3月の作品抄です

しじみ汁実の無き殻の累々と     清裕

タンカーの動くと見えず春の海    清裕

雛飾る戦無き国いつまでも      清裕

うららかや風の香りと鳥の声     千恵

古雛や母の歌声聞こへさう      千恵

幼な子も魔女になります謝肉祭    千恵

時流れ鳴らぬピアノや夕霞      美幸

色褪せたアルバム愛し春の風     美幸

空っぽの家に差し込む春の色     美幸

母が剥き父が頬張る春蜜柑      敬子

春寒の夜や待ちわびる医師の報    敬子

春天へ母言ふ迎へ早く来て      敬子

春めくや屋根葺き替えの音軽ろし  美和子

桜咲く思わず口に出る言葉     美和子

木瓜の花受け継いだ鉢小さき鉢   美和子

春景色どこもパチパチニューカメラ イサ子

宿の鍵ケースの底の花筏      イサ子

ガラス窓桜の小枝ふれにけり    イサ子

拾ふ枝梅見の土産や100歳の人へ   桜子

逝きし姉の声ききたしや春愁     桜子

藁を解く枝の芽吹きがこんにちは   桜子

誇らしげ自作の革の内裏雛      澄江

春疾風網戸スライド右左       澄江

古き道今蘖も賑やかに        澄江

ややこしや国を二つに納税期     一広

駄菓子屋に子らが連れ来る春一番   一広

火と水の喧嘩走りやお水取り     一広

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。ご連絡下さい。会費、入会費無料。

鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)

Email:ka.yariho3182@gmail.com