シャーロット俳句勉強会 -1月度作品抄 2023

初日の出を愛でる。

日本には「初日の出」を拝むという習慣があります。初日の出が昇ると同時に、年神様が光現れると信じられ、初日の出を拝む事はその年の豊作や幸せを祈るという事だといいます。そんな日本の習慣を大西洋の海で出来たらと、年末年始ビーチへ行きました。前日は土砂降りの雨でしたが、元旦の朝はそれは美しい初日の出を見る事が出来、感慨もひとしおでした。

今年は何か良い事があると期待して、、、

美和子

~ 海底に藻の色顕ちて初日の出  桂 信子 ~

1月の作品抄です

初春や何やら楽し八十路行く      清裕

この国はやはり良いねと三が日     清裕

たい焼きの餡子どこまで尻尾押し    清裕

餅焼けばだつことせがむ幼な声     千恵

咳込みて泣き顔の子を抱きにけり    千恵

屠蘇祝ふ一族郎党揃ひけり       千恵

冬木の芽力の限り空へ向け       美幸

薄氷をタップに似せて踏むをさな    美幸

初茜水面を染めて世を染めて      美幸

初売りや早や蒲鉾は売り切れや     敬子

隔離明け家族揃ひの初笑い       敬子

餅つきや笑顔掛け声天をつく      敬子

桟橋の先に広がる初茜        美和子

静けさにただ波の音お元日      美和子

海岸の二日の空やこの青さ      美和子

臘梅の雨天の景に色の冴ゆ       桜子

高笑ひの会話につられ初笑       桜子

窓越しに先ず飛び込むや雪の富士    澄江

どんど焼き田んぼの中の火の柱     澄江

冬雲や何故かむなしい今朝の空     澄江

主の去ぬ庭にいつもの帰り花      一広

歌留多会こゑ研ぎ澄ます恋の札     一広

をさな手に父が握らすいかのぼり    一広

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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com