皆様、いよいよ夏に入りました。夏は自然界も生活行事も激しい世の移り変わりと季節の移ろいを知らせてくれる。正に俳句の季節と言えます。節句もありますね。3月の雛祭り「桃の節句」を過ごし、夏に入り5月は鯉のぼり「端午の節句」、そして早くも七夕祭り「七夕―棚機の節句」が待ち構えています。そんな時期ならではの沢山の名句を思い起こす季節でもあります。
今月から美和子さんが仲間入りされました。新しい仲間の増える喜びもあって一段と元気のでる季節です。新会員を心より歓迎致しましょう!
―作品抄―
青嵐懐深き地のありて 百々代
青嶺差し百輌の貨車ゆるぎなく 百々代
山青く大平原や麦の秋 百々代
カリブ海銀盤とせり夏の月 美幸
夏シャツも揃いの色に島めぐり 美幸
菖蒲草若さあふれる一万歩 美幸
ユニフォーム走る背中に風薫る 千恵
幼子の止めてもやめぬ浮いて来い 千恵
冷酒の切れ味試さん金曜日 千恵
荒れ果てし庭に一本青山椒 淳子
箏を弾くほのかに香立つ青畳 淳子
花見橋鮮やかなりし燕子花 淳子
石畳青葉とビルの長き影 敬子
麦秋や車を停めて肥後の国 敬子
カーネーション抱えし人も花電車 敬子
真新し鯉幟ある過疎の村 きなこ
寺巡るすげ笠に初夏お辞儀する きなこ
懐かしき路地の駄菓子屋夏きざす きなこ
衣更ふ心は既に遠き旅 イサ子
初夏や鳥賑やかに朝の道 イサ子
横たわるほほに冷房目覚めけり イサ子
白き肌焼くも焼かぬもサンドレス かずみ
愛鳥日ひなへ玄関譲りましよう かずみ
てんと虫背に鮮やかな色乗せて かずみ
お隣の幼子の手に苺かな 桜子
窓越しに夫の見入し夏の月 桜子
青芝の刈り頃なるや夫の散歩 桜子
菖蒲湯や今日より明日と子の未来 恵利奈
水面行く蛇いつ覚えしや泳ぐ術 恵利奈
夏空やレンズの中で回る鳥 恵利奈
囀りの朝から激し背戸の森 美和子
時くれば時を忘れず白菖蒲 美和子
母の日や来るたびに妣の近くなり 美和子
空港の今日も見送るラムネ玉 一広
野遊びの母の声する子から消え 一広
白銀の龍高みへと夏の空 一広
俳句勉強会へのいざない!
人間の機能の中で年齢に関係なく訓練で成長するのは筋肉と脳と言われています。新しいことで脳は活性化、成長いたします。脳の老化を防ぐ俳句が注目されています。俳句の経験のない方、初心者の方の入会を特に歓迎致します。会費は無料です。ご興味のある方は以下のメールアドレスにご連絡頂くか、月3句をお送り頂くことで会員となれます。ご参加をお待ちしています。
お問い合わせ先:KAZU SUZUKI
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