先日京都の鞍馬寺を訪れました。麓からのケーブルカーを降り、暫く緩い坂と階段を登ると本殿に到着。まだ残暑厳しく汗をかきましたが、私達を待っていたのは青い秋の空でした。 美幸
秋の空露をためたる青さかな
正岡子規
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令和6年10月度の私達の作品抄です
熊恐れ熟柿取り込む鄙の里 清裕
被災者へ追い打ち無残秋出水 清裕
吊るし柿渋から甘へ時を掛け 清裕
虫の音に包まるる宵友思ふ 千恵
坂の上にぽつこり出づる今日の月 千恵
山鳩のかさこそつつく枯葉かな 千恵
名月やいで湯の旅も惜しみつつ 美幸
野をかける輝く子らよ新松子 美幸
天蓋花野を埋め尽くす友の為 美幸
新米の研ぎ汁の白いや白く 敬子
小さき手をたたいてねだる擦り林檎 敬子
それそうね弾むお喋り秋うらら 敬子
新蕎麦を打つ友の手のなほ白き 美和子
無花果の皮むきを終へひとつまみ 美和子
留守番の犬の遠吠え秋の声 美和子
花野逝く友またひとり送る夕 イサコ
渋柿を鳥に負けずと時選び イサコ
菊買いに小鉢の数に驚けり イサコ
新米の輝きはまず仏前に 澄江
年一度我が家自慢の栗ご飯 澄江
文ふける日没なるや蚯蚓鳴く 澄江
八月や浜辺は波音ばかりなる 一広
声高しいや空高し鷹柱 一広
妻逝きて無月の奥の静寂かな 一広
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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com