シャーロット俳句会 ~2016年4月作品集〜Charlotte, North Carolina

☆Charlotte Haiku Group (Japanese poetry) April, 2016 report☆

シャーロット俳句勉強会〜4月度作品抄をご紹介しましょう。

海外会員の作品

せせらぎの聞ゆ水面の落花かな                         未来

花を追ひ北へと向かふ子連れ旅         未来

幼子の髪なびかせて桜まじ           未来

花冷や人まばらなる城の庭           花水木

遠来の友と見上げる花曇り           花水木

幼子の飛び石つたふ花筏            花水木

鯉の背の直進右折花筏             三日月

風受けて一団となり花筏            三日月

鶯を追ひて分け入る峰深し           三日月

野のめぐみ土筆を膳に添へてみる        精孝

地方紙で包む春筍送りけり           精孝

蕨採り思ひ出深き山の道            精孝

 

シャロット会員の作品

もらひ泣く阿蘇の震災瓜の花          桜子 (*)

紅枝垂れ地に着く如し大伽藍                                  きなこ

公達と同じ道行く花の下            きなこ

だれ彼となく声あぐや花吹雪                     きなこ

夢にみる父かろやかに花の道          由美

ハイウェイに慣れる試走や春うらら       由美

花嫁へ笑顔のそろふ遅ざくら          由美

湯ぶねより窓半分の月おぼろ          イサ子

くしゃみして花粉のドアを開けにけり      イサ子

年重ね寄り添ふしだれ桜かな          イサ子

水ぬるむスワンボートのそこかしこ       かずみ

肩車花の雲へと指を指し            かずみ

神様のふっと一息山笑ふ            かずみ

入学の子の背でおどるランドセル        みどり

日めくりに急かるる日々や四月尽        みどり

目借時母の声かと波の音            みどり

ふるさとは見えて届かぬかいやぐら       まい

親は子を子は親思ふ遠霞            まい

電線の風に揺れてる鳥の恋           まい

白き息集めて待てりバスの音          一広

百頭の牛の反芻初景色             一広

けもの等も過ぐ春風の通る道          一広

 

(*)もらひ泣く阿蘇の震災瓜の花                桜子

桜子さんの郷里は福島、先の東日本震災では全国はおろか世界の方々の支援を経験されています。今回の熊本から阿蘇山系にかけての大地震へはその苦しみが身に沁みてその思いがもらひ泣くに込められています。下5の「瓜の花」は南瓜も胡瓜も全てを指しています。「瓜の花」の一言に阿蘇山麗、里山で生きる農家の方々への深い思いが込められているのです。

報告: 今回、NC州のファイエットビルにお住いの真依さんを仲間に迎えることが出来ました。アメリカ生活ようやく2年という新鋭、詩情豊かな奥様とのことです。この会に新鮮な空気を持ち込んで頂けそうで大いに楽しみにしています。皆さんどうぞよろしくお願い致します。

PS:一広の作品は俳句雑誌「沖」四月号掲載句ですので、季節が冬に戻っていますがご了承ください。

 

あなたもご一緒に俳句を詠んでみませんか?

ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

連絡先
Kazu Suzuki
ka.yariho3182@gmail.com

Photo by: Ellie