日本人舞台女優・高橋加奈(Kana Takahashi) さん、ノースカロライナ州チェロキーの野外劇『この丘のために(英: Unto These Hills)」に出演中!

日本人舞台女優・高橋加奈(Kana Takahashi) さんがノースカロライナ州チェロキー(ネイティブインディアン保護地区内)で68年間上演され続けている歴史的野外劇「この丘のために(英: Unto These Hills)」に出演中です。

ネイティブアメリカン最大の悲劇としても語られる「涙の旅路」をご存知でしょうか?

1838年にアメリカ合衆国のチェロキー族インディアンを、冬の寒さの中インディアン居留地へ1600キロもの道のりを強制移動させたときのことをいいます。この悲惨な旅路で、約4分の1が命を落としたと言われています。

チェロキー族の悲劇の歴史を現代に伝える野外劇「アントゥ・ズィーズ・ヒルズ(Unto These Hills)」。ノースカロライナ州チェロキーの巨大なコロシアム形式の円形競技場、マウンテンサイドシアター(Mountainside Theater)で60年以上に渡り毎年夏期に上演されるこの舞台、動員数はのべ600万人以上にも上る。

演技力に優れた俳優たちが、何世紀にもわたるチェロキー族の歴史と伝説で、観るものを魅了。この演劇に現在ニューヨークを拠点に活動する舞台俳優/ダンサーの高橋加奈がネイティブアメリカン役で出演している。

この野外劇に出演中の高橋加奈さんにお聞きしました。
・チェロキー族に心打たれることはなんですか?
Unto These Hillsでは、1540年のスペイン入植から約300年間に渡るチェロキー族の戦いと苦悩の歴史を描いています。その波乱に満ちた歴史の中で、チェロキー族の一貫した「平和」への思いが強く印象に残ります。
白人のような高度な文明を持っていなかったチェロキー族は、入植者たちに対抗するのではなく、積極的に文明を取り入れていくことで自らの平和と精神を守ろうとしました。
「It is not that a man’s skin is black, red, or white. Choose the way of peace. Take all men as your brother.」
彼らが望む自然と融合した平和な生活(The Cherokee tried to keep peace; like all people who live close to the earth, close to the sun and rain and the turning of seasons.)は、戦争の連続や強制移動といった現実で、容易には叶いませんでしたが、その思いを貫き順応していくことで、現在にもチェロキー文化が伝えられていることに心を打たれます。
・高橋加奈さんの一番好きなシーンはどこですか?
舞台の中で好きなシーンはオープニングです。
太古の儀式を表現しており、私はダンサーで出ています。7 Clans と呼ばれる氏族(Bird, Deer, Long Hair, Paint, Wild Potate, and Blue) が登場し、ダンサーとともに華やかな踊りを披露します。7 Clans の豪華な衣装も必見です。Broadway のThe Lion Kingの衣装を手がけたデザイナーの方がデザインしたそうで、手の込んだ装飾が美しいです。

 

この夏、ぜひチェロキーインディアンの歴史を刻むこの野外劇「この丘のために(英: Unto These Hills)」を観に

また、高橋加奈さんを応援しにチェロキーに出かけてみませんか?

この劇のスケジュールなど詳細は下記のサイトにありますが、8月18日まで

公演は続いています。(日曜日はおやすみ)

 

高橋加奈 オフィシャルサイト: kanatakahashidance.com

Unto These Hills オフィシャルサイト: http://visitcherokeenc.com/play/attractions/unto-these-hills-outdoor-drama/

Unto These Hills ウィキペディア: https://en.m.wikipedia.org/wiki/Unto_These_Hills