シャーロット俳句勉強会 – 7月度作品抄 2023

海に山にと夏は楽しみが多い。1868年江戸が東京と改称され、日本の近代化が進む。

そんな中1892年イギリス人のウェストンが槍ヶ岳に立ち「日本アルプス」を世界に紹介、日本にアルピニズムを育てました。でも、日本ではその50年も前に修行僧 播竜上人が槍の頂点に立っています。

日本の登山は欧州のスポーツとは違い山岳信仰から始まっています。

民謡。安曇節の「岳の黒百合咲出す頃は安曇娘も日に焼ける」と民衆には早くから山に親しみ敬愛する心が備わっているのです。  一広 

いつ見ても富士はやさしき夏の山 ~木村 享史

 7月度の作品抄です

大人びる幼ななじみの藍浴衣      清裕

咲き上がる目線高さに立葵       清裕

麦秋のきらめき遥か麓まで       清裕

魅せらるる声を頼りに夏の森      千恵

白馬岳たて髪撫づる夏の風       千恵

飛び跳ねる子も甚平もアンパンマン   千恵

大正池蒼き水面を雲の峰        美幸

夏山や地鳴きの続く朝の森       美幸

山の宿山の馳走と藍浴衣        美幸

直明けの動悸高める溽暑かな      敬子

薄衣に本心包み果たす役        敬子

手入れ良き病臥の浴衣柔らかし     敬子

甚平の父縁側の一人囲碁       美和子

蝉鳴けりオペの結果を待つ夕べ    美和子

森の中蛍舞ふ夜の華やかさ      美和子

カラフルな浴衣似合ふとはしゃぐ娘ら イサ子

ドラマより小さきなれど夏の花    イサ子

老いてなほ新しきこと学ぶ夏     イサ子

花菖蒲池畔間近に来てをりぬ      桜子

配膳の職の誇りの花菖蒲        桜子

浴衣着て幸せいっぱい留学生      桜子

遠き日の浴衣姿よ母も居て       澄江

星ひとつかすかに浮かぶ白夜かな    澄江

をちこちに通行止めて夏祭り      澄江

ハンカチの木の花揺らぐ日暮れまで   一広

今朝の空早やかき回す今年竹      一広

片陰を消して行くかに伐採機      一広

お仲間募集: 俳句に興味のある方、俳句は初めての方も歓迎です。ご連絡下さい。会費、入会費は無料です。

 鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com