シャーロット俳句勉強会 -12月度作品抄 ~2021

12月のイベントといえば、なんと言ってもクリスマス。ここ、ノースキャロライナ州は全米で二番目のクリスマスツリーの生産地です。そのせいか良いもみの木が手に入ります。新鮮な木の香りを楽しみながら、クリスマスツリーのてっぺんに大きな星を載せ、旅先などで見つけた思い出の詰まったオーナメントを飾ります。そしてライトを飾り付けて点灯。およそ一ヶ月の間、家の中を明るくそして楽しませてくれます。

余談になりますが、今年もホワイトハウスのクリスマスツリーは、ノースキャロライナ産が使われています。     /美和子

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クリスマスツリーに星を先ず飾り / 高橋 春子

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12月の作品抄です

母の背の赤子を隠す冬帽子      清裕

おおらかな鳥の目こぼし木守柿    清裕

ほどほどの日々も流れに年暮れる   清裕

通学路いろどり映える冬帽子     千恵

初雪や子ら湧き出づる声連れて    千恵

山眠る日の出に向かふ鳥一羽     千恵

夕映えに残るひと枝冬紅葉      美幸

落ち葉踏むリズムにのせて歌一つ   美幸

住慣れしふたりの街を冬帽子     美幸

姉の手に母より戻る冬帽子      淳子

家路への窓を離れぬ寒の月      淳子

愛猫に教えられてる日向ぼこ     淳子

子のジャケツ縮みたればともらい受け 敬子

風邪気味に風呂か薬か早寝かと    敬子

久々の旅は馴染みの冬帽で      敬子

寒稽古道着脱いだら甘えつ子    かずみ

のど飴を舌にまろばせ風邪籠    かずみ

煤逃げの男ども行くパチンコ屋   かずみ

冬帽子ビルの谷間を埋め尽くし   美和子

愛犬の目も細くなる日向ぼこ    美和子

湯上りの爪先ほてる寒さかな    美和子

殊更に今日の出会いの冬帽子     桜子

勉強会句友と寧日師走かな      桜子

歩行器で巡る案内冬花壇       桜子

子供らに晴れ着の下駄を年の市    澄江

煤払い母を見直す古写真       澄江

幾たびも逃げては群れり寒雀     澄江

青空を鋏が広ぐ松手入        一広

汽水湖の波せめぎあふ北下し     一広

見えぬまで旗振るやうに冬帽子    一広

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鈴木一広(Kazuhiro Suzuki)Email:ka.yariho3182@gmail.com